ほくろ(色素性母斑)のご相談
当院では電気メス(サージトロン)と手術(くりぬき・切除縫合)による除去を行います。見た目の印象・部位・大きさ・隆起の有無をふまえ、できるだけ傷あとが目立たない方法を選びます。まずは診察で良性・悪性の評価を行い、必要に応じて病理検査の提出を行います。
ほくろとは
医学的には「色素性母斑(母斑細胞母斑)」と呼ばれ、母斑細胞が増えることで生じます。生まれつきのものもありますが、多くは後天性で、からだのどこにでもできます。
境界母斑
複合母斑
真皮母斑
特殊型(例:Spitz など)
※ 形・深さ・部位により最適な治療が異なります。
診断の流れ(まず安全性を最優先)
1) ダーモスコピー(拡大鏡)
皮膚表面の模様や血管像を詳しく観察し、良性か悪性の可能性がないかを評価します。
2) 病理検査(必要時)
悪性が疑わしい場合や確定診断が必要な場合は、摘出組織を病理検査に提出し、診断の確実性を高めます。
下記に当てはまる場合は早めにご相談ください:
- 境界が不整・にじむ/色むらがある
- 直径が約6mm以上、または徐々に大きくなっている
- 出血・ただれ・急な変化がある
治療法と選び方(当院の提供は2種類)
電気メス(サージトロン)
高周波エネルギーでほくろを削る/蒸散に近い形で整えます。主に小さめ・顔面の隆起性など、傷あとを小さく整えたいケースに向いています。
- 局所麻酔使用、処置時間は数分程度が目安
- かさぶた→赤み→肌色へと経時的に改善
- 再発を避けるため、深さは診断に沿って調整
手術(くりぬき/切除縫合)
深い細胞まで確実に取り切る目的で選びます。直径が大きい、深部に達する、再発例、悪性の鑑別が必要などで適応になります。
- くりぬき:円形の小切開で摘出し、場合により1〜数針
- 切除縫合:楕円形に切除し丁寧に縫合(線状の傷あと)
- 必要時は病理検査を併用して診断の確実性を担保
特殊型(例:Spitz母斑など)が疑われる場合は、見た目が紛らわしく悪性と鑑別が難しいことがあるため、レーザーではなく手術による摘出を優先します。
ダウンタイム・通院・ケア
| 電気メス |
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|---|---|
| 手術 |
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よくある質問
- 当日施術は可能ですか?
- 診察で安全性の確認が取れ、時間枠に余裕があれば当日対応が可能な場合があります(部位・サイズ・混雑状況により後日)。
- 再発や跡は残りますか?
- 方法・大きさ・深さ・体質により経過は異なります。電気メスは浅めの病変に向き、手術は深い病変で再発リスクの低減が期待できます。いずれも適切なアフターケアが大切です。
- 自分で市販薬や酸で取ってもよい?
- 推奨しません。腐食性の薬剤は深い瘢痕や色素異常の原因になります。医療機関での安全な評価・治療をご検討ください。
- 保険と自費の違いは?
- 悪性が疑われる、繰り返し出血する、痛み・機能障害がある等は保険適用の検討対象です。美容目的の単純な除去は自費となることが一般的です(詳細は診察で個別にご案内)。
料金
未定(決定次第、本ページでご案内します)
※ 部位・大きさ・個数・方法(電気メス/手術)や、必要に応じた病理検査の有無で変動します。
まずは診察から:見た目だけでは判断が難しいケースがあります。気になる変化(急に大きくなる、色むら、にじむ・出血など)があれば、早めにご相談ください。
